2017年05月25日
トリーター:北嶋

江の島の海岸動物相調査

今年は 5年に 1度の大事な調査の年です。
なんの調査かといいますと、江の島の潮間帯(潮の満ち引きの影響を受けて、水没したり干上がったりするところ)にいる生き物の種類や量を調べる調査です。
これは 1987年より 5年毎におこなっている調査で、今年でなんと 30年目となります。
江の島はとても小さな島ですが、海岸をぐるりとまわってみると、実にさまざまな環境がみられます。
相模湾のいろいろなところをコンパクトにまとめたような、とてもおもしろい場所なのです。
そんな江の島のさまざまな 6地点にて、どんな生き物がどの位置にどのくらいいるのか、数名で協力して調べます。
細かくて根気のいる調査ですが、新たな発見の喜びがたくさんありますし、なんといっても伝説のようなすごい先輩たちに教わりながら色々なことを知り得ることができる、とても素晴らしいチャンスなのです。
私は前回初めて参加させていただき、今回が 2回目です。
これまで 5年毎に毎回、変化のある結果が得られてきています。
30年も記録があると、生き物を通して私たちによる人間活動の変化や影響力などいろんなことが見えてきます。
今年はどんな変化があったのでしょうか。

今年の調査は春の大型連休前から始まり、あともう少しで現地調査は終わります。
調査が終わったら、細かく種類を調べたり、写真撮影をしたり、そして取りまとめの作業をします。
今回は魚類チームの研究リーダーIさんが取りまとめをしてくださいます。
これが大変な作業ですが、どうかよろしくお願いします!
どのような結果になるかは暫しお待ちください。

前回( 2012年)までの調査結果は論文として公表されていて、webで見ることが出来ます。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

[自然誌資料 第34号 | 神奈川県立生命の星・地球博物館]

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