2018年01月19日
トリーター:北田

今週のおすすめ

アカクラゲアカクラゲ

今週は、月9ドラマ「海月姫」が始まりましたのでクラゲをご紹介いたします。
まずは「海月姫」第 1話に登場したクラゲたち。

アカクラゲ : 「月海の思い出のクラゲ」
現在展示している個体は、すべて“えのすい”生まれのアカクラゲです。遠くから見るとどれも同じように見えますが、傘をよく観察してみると模様の個体差がかなりあります。
“えのすい”ではこの仲間(ヤナギクラゲ属)を何種か展示していますが、私もアカクラゲが一番好きです。“えのすい”クラゲ繁殖第 1号でもありますからね。クラゲサイエンスのレリーフがアカクラゲなのも、繁殖の歴史と相模湾で見られる美しいクラゲから選ばれました。


クラゲサイエンス

キタミズクラゲ : 「蔵之介じゃなくてこのクラゲが見たかった」
このキタミズクラゲもすべて“えのすい”生まれです。ミズクラゲとは傘の縁が赤茶色になることで見分けがつきます。また、触ってみるとミズクラゲよりプルプルしています。
ミズクラゲより傘が丸くないと思った方もいると思いますが、このプルプルな体によって飼育を続けてゆくうちに多少形が変わってしまいます。キタミズクラゲのポリプは深海底まで落ちたゴミからも見つかっています。

アマクサクラゲ : 「月海には修がこのクラゲに見えた」
展示個体は全体が透き通っていますが、遊離したてのエフィラ幼生は茶色です。傘を良く見るとブツブツしていますが、これは刺胞(毒針)の塊です。クラゲ食でミズクラゲをよく食べてくれますが、アマクサクラゲ同士は食べ合っていません。どうやって食べるクラゲと食べないクラゲを見極めているのでしょうか。

こちら以外にもサムクラゲやブルージェリーなど、原作・ドラマに登場したクラゲが揃っています。
そしてこちらは、私から真のクラゲヲタクのみなさまへおすすめ

ユウシデクラゲの繁殖個体
ユウシデクラゲは 2016年 5月に“えのすい”初展示をおこないました。一週間ほどの展示期間だったと思いますが、実はこの時にプラヌラを確認いたしまして裏でようすをみていました。
ポリプになった時は、花クラゲ目だし、似ている形もあるので他と混ざったかなと半ば放っといてしまいました。しかし、一年ちょっと過ぎた時、クラゲが出てきました。あれ?と思って真面目に飼育し始めたらなんと!この形は・・・ですよね。
日本クラゲ大図鑑にはポリプは不明とありましたので、ちゃんと調べてみます。
“えのすい”生まれのユウシデクラゲ、ぜひご覧ください。

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