2018年02月15日
トリーター:戸倉

気になる視線と水槽メンテナンス

ババガレイババガレイ

今朝は小田急線のダイヤが乱れ、いつもより遅く水族館に到着したので、少し慌てながら水槽の見回りをしていると、何か強烈な視線と白い塊が目に飛び込んできました。 

見ると・・・ん?? ババガレイ?

そうです。上半身を持ち上げて、目線を高くして水槽の外を覗きこんでいたのです。
両サイドのヒレ(エンガワ)の部分をじょうずに曲げてバランスをとっています!
何か水槽の外が気になったのでしょうか? 
私が顔を近付けると更に上半身を持ち上げて目線を高くしてきます。
その内、何かに納得したのか?上半身を下げて、いつもの“平べったい姿”に戻ってしまいました。
急いで見回っていた私に「少し落ち着きなさいよ!」と結果的に教えてくれたのかな?と思える時間でした。

このカレイはもう 5年以上飼育されており、時々このように“人間っぽい”行動を取ることがあるようです。
現在、オオカミウオの水槽に同居していますので、ちょっと覗いてみてください。
目が合っちゃうかもよ??


水族館では開館までにおこなわなければならないことが山のようにありますが、きょうは(たまたま撮った)その一部をスナップ写真でご紹介しましょう。


「今上陛下のご研究」(掃除中)

「今上陛下のご研究」には、小さな水槽がたくさん並んでいます。
陛下がご研究をされております「ハゼ」の仲間と、秋篠宮殿下がご研究をされております「ナマズ」の仲間を展示させて頂いておりますが、ちょうど覗きやすい高さにしてあるので、逆に汚れも目立ってしまい、掃除が欠かせません。


テーマ水槽(展示替え中)

「テーマ水槽」はシーズンごとにテーマを変え、そのテーマに沿った展示をするようにしています。
(時々???な時もありますが、ご容赦ください。)
ちょうどきのうで“バレンタイン”が終わりましたので、本日から一部“ホワイトデー”にちなんだ展示に切り替えているところです。
[ テーマ水槽「恋する“えのすい”」 ]


相模湾大水槽(底砂掃除中)

「相模湾大水槽」は毎日ガラス面の掃除などをおこないますが、週に一度は底砂の掃除を行っています。
岩や砂利の隙間に落ちた魚たちの食べ残しをそのままにしておくと、水質を悪くしてしまうので、定期的に大きな掃除機のような物で吸い取ります。
(手作りの掃除機ですが、けっこう力が要ります。)

あっ、ちなみにこの写真は作業の通りすがりに私が撮った物で、決してサボっていた訳ではありません。


このように、お客さまをお迎えする前には水槽掃除の他にも、館内の各所で掃除や準備・整備がおこなわれています。水族館に来られたお客さまが快適に過ごせるように万全の準備をして、みなさまのお越しをお待ちしております。

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