2018年08月22日
トリーター:加登岡

チリ、チリン

最近のトリーター日誌で、「セブン」のいろいろな練習を載せています。
それだけ「セブン」は何に対しても、積極的にチャレンジしてくれます。
今回はコーリングのトレーニングの話です。

まず、コーリングとは音の鳴る道具で、この音の鳴った所にイルカたちに来てね、と伝えるものです。
これを覚えると、動物を今の場所から他の場所へ移動することもできるようになります。
そのためにこのコーリングの意味を学習する練習をしています。

始めはこのコーリング、「セブン」にとってはチリンと音がするただのうるさい物でしかありません。これを意味のある物にしていきます。
まずは近い距離から 2人のトリーターの間を行ったり、来たりします。この時にあっちに行ってねと、行って欲しい人の方へ指をさします。すると「セブン」はそれを目線で追って何となく、指先の方を見ます。この時に来てほしい人はコーリングを水中で鳴らし、アピールします。なおかつご褒美の魚を準備します。これを繰り替えすことで、コーリングが鳴った時にその場所で魚がもらえることを学習していきます。

近場でこれがおこなえるようになったら距離をどんどん離します。そうすることで、初めは視覚で向かう地点を確認していたことが、音を聞いて聴覚に頼るようになります。そして、コーリングの音の鳴った所に来てね、と伝える道具となるのです。

「セブン」担当で試行錯誤をしながら練習中です。まだ、迷ってしまい、音の鳴った所に来ても、トリーターのことを見る前にUターンしてしまうこともあります。
ちょっとずつ「セブン」のペースに合わせてトレーニングを進めています。ぜひ成長中の「セブン」を見に来てください。

イルカショースタジアム

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