2007年09月26日

千島海溝(4)~相性~ / 根本

  • 期間:2007年9月25日〜 2007年10月7日
  • 場所:千島海溝
  • 目的:シロウリガイ、魚類、ミズムシの仲間、オオグチボヤ、オトヒメノハナガサ他 深海生物調査採集
  • 担当:足立 ・ 根本


よこすかは相性が悪い・・・ 。

船の揺れ方は船によって違っていて、よこすかの揺れ方はキツイ。フワッと浮いてスッと落ちるのだ。船の重心が高いからよく揺れるそうだ。あの落ちる時の感覚は最悪だ。船酔いは逃げ場がないのでつらい・・・ 。

薬嫌いの自分は今まで酔い止めを飲まないことをポリシーにしていたけれど、今回はダメだった。少し動くと吐き気で動けなくなってしまうので仕事にならない。仕方ないので人生初の酔い止めを飲むことにした。

それにしても薬っていうのは本当にすごい。飲んでしばらくピタッと気持ち悪さ消えてゆく。まさに科学の勝利だ!こんなに効いて大丈夫だろうか?と副作用を心配しながら、水槽の設置をおこなった。

水槽をセッティングするときに重要なのが水温だ。
生物を採集する現場の水温は 4℃以下なので水槽の水もそれに合わせて冷やさなくてはいけない。
去年あたりから「よこすか」の船内に低温室が出来たのでかなり便利になった。
低温室の中に水槽を設置すればOK!。非常に便利!

さて、準備は万端!あとは生物が来るのを楽しみに待つだけだ♪

[きょうの写真]
低温室に設置した水槽

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-14「よこすか/しんかい6500」による千島海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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