2006年10月12日
トリーター:伊藤

魚類学の祭典

こんにちは、つい先日、航海から帰ってきたばかりの伊藤です。
出張の翌日は調査船「かいよう」から下船して久々のお休みでしたので、家でぐったりしていたのかな、と思われますが、実は早朝の電車で静岡まで行っておりました。
年に一度開催される「日本魚類学会年会」に参加するためです。
日本中の魚類研究者が一同に介すこのイベントでは、彼らがここ最近行ったホットな研究成果をスライドやポスターで発表し、参加者から意見や情報(時には厳しい指摘も!)をもらい、次の研究の糧とするのです。
年会は 7日から 10日までの日程で開催されていました。私は前半船上だったため、発表は勿論、行くこともできなかったのですが、実は私の他にも似た立場の方がいました。
会場に着くと、「かいよう」で一緒に仕事をした他館の深海係Sさんや、東大のS先生もいて、「おーきのう持って帰った生物は元気かい?」なんて話になりました。
深海係Sさんはなんと、同僚の方に連名で託し、ちゃんと発表をおこなっていました。当館とは違った方法の高圧飼育の話でした。一回弱ってしまった深海生物を再び加圧することで治療・延命できたという内容で、とっても勉強になりました。
他にもいろいろ発表を聞きました。研究方法もさまざまで、最先端の機器や薬剤を使い効率よく成果を挙げたものから、こつこつと顕微鏡を使って魚の骨という骨を調べたもの、こんな珍しい魚とれたぞ!という報告や、秤とバケツと体を頼りに毎日フィールドに出て調べたものなどがありました。本当に参考になります。

他にも楽しいのが、学生時代の知人と久々に会えることです。当時一緒に研究の手法を学んだ人々が、今では各地の研究機関や水族館で働き、各々の立場で研究に勤しみ、学会で発表する。みんな頑張っているな、自分ももっと頑張らねば、と気が引き締まるようでした。

最後におまけですが、静岡で「マヨラーメン」なるものを食べました。
背油の代わりにマヨ粒がチラチラと浮かぶツユがなかなかでした。マヨネーズ好きならば、目を見開き、次々とツルツルいってしまうような一品、静岡ではメジャーなのでしょうか?

マヨラーメンマヨラーメン

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