2006年10月14日
トリーター:佐藤

朝からグラッと・・・

朝、出かける準備をしていると、突然目の前がグラグラとゆれました。あれっ?こんなときにめまいかな・・・と一瞬思いましたが、すぐに世界が揺れていることに気が付きました。
すぐにテレビをつけて地震の規模を確認をしました。
「気象庁によると、午前 6時38分頃におきた地震の震源は千葉県の南東沖で、震源の深さは 70km。千葉県館山市や鴨川市などで震度 4を観測した他、東京・千代田区、横浜鶴見区などで、震度 3が観測されました。津波の心配は・・・」最近地震が続くなーと思いつつ、家を出ました。
こんにちは、地震より飛行機と船が苦手な魚類担当えのすいトリーターの佐藤です。

今回は地震があったということで、深海の話題についてです。
地震があったことと深海の話題がどのような関係でつながっているかは、ご想像にお任せします。
本日より“アルビンガイ”なる巻貝の生体展示が始まりました。アルビンガイは貝がらの直径が約 4cmで、長さ数ミリの不精髭のような毛が均等に並んで、無数に生えています。水深 2,000mの海底で熱水が噴出している場所に生息しています。アルビンガイの名前はアメリカのアルビン号という深海探査艇が発見したことに由来しています(全て受け売りです)。
今回のアルビンガイは深海担当のえのすいトリーター三宅がノースフィジー海盆(海の中の盆地)にて、深度 1,990mの深海から採集・輸送を行い、新江ノ島水族館まで持ち帰ってきたものです。
今は展示水槽の中に設置した熱水噴出装置の噴出口の周辺に集まっています。
実は、このような行動を見られることも含めて、生きている姿を展示していること自体が世界初(ババーン)です!
そう何度も簡単に持ってこれる貝ではありませんので、今後生きた姿をご紹介できるチャンスがあるかどうかわかりません。今しかないのです!
さあ、みんな!新江ノ島水族館に来て僕と握手!
・・・ではなくて、アルビンガイを見に来てね。(^0^)/

アルビンガイ(C)JAMSTECアルビンガイ(C)JAMSTEC

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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