2006年11月01日
トリーター:伊藤

身近にもいる「へんないきもの」

本日より、当館では「へんないきもの展」が始まりました。
緑色の説明パネルとともに、水の中の不思議な生物を紹介しています。書籍で紹介されたものだけでなく、当館職員が独自に選定した生物も多数あります。

「へんないきもの」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、深海生物やジャングルのカラフルな虫などですが、見方を変えれば、意外と身の回りにもいるものです。
普段当たり前に見ているので、慣れてしまっているだけなのでしょうね。
例えばカマキリです。
よくよく考えればすごく変わっています。前足が鋭いカマになっていて、目にも止まらぬ速さでトンボなどを捕まえるわけですから。
次にダンゴムシです。
カニに近い仲間なのに陸にいて、しかも丸くなるのです。
意外なところでイヌはどうでしょうか。私の家にもいますが、ふと思うことがあります。こんな犬歯がずらりと並んだ肉食獣がソファーでごろ寝していて、まくらにしても襲ってこないなんて不思議だな、と。
当たり前といえば当たり前なのですが、ようは私たちにとって他の生物はすべて「へんないきもの」なのだと思います。
ですので、「へんないきもの」好き?の方は、深海やジャングルには行けないからと無理だと諦めずに、身の回りの自然に目を向けてみてください。
もしかしたら貴方の庭先に、まだ誰も見つけていない生物が暮らしているかもしれません。

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