2007年11月28日
トリーター:鬼丸

スジコからイクラへ

今、魚屋に行くと生筋子が売られています。生筋子はみなさんよくご存知のように、サケの卵です。生筋子は卵が膜に包まれた状態で、これをバラバラにほぐしたのがイクラです。きょうは生筋子をほぐしてイクラにする方法について、話しをしましょう。

方法としては、お湯の中でほぐす。それから金網など、網を用いてほぐす。この二つの方法がよく知られています。
まず、お湯の中でほぐす方法ですが、これは 60℃前後のお湯に塩を入れ、その中でほぐします。熱で膜や筋が縮むので簡単にほぐれますが、イクラが白くなってしまいます。
一方網を用いて、しごいてほぐす方法は、そのままではほぐれた卵に膜や筋がついているので、それを取り除かないと生臭く仕上がります。

イクラは火を通さず生のまま食べることが多いので、鮮度が落ちないように、短時間で処理した方がおいしく仕上がります。
家庭でイクラの醤油漬けなどを作るときは、塩を入れたお湯の中でほぐす方法がおすすめです。

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