2008年04月24日
トリーター:寺沢

42番のペンギン

5回の第 3打席、1死一塁でもあの男は勝負を避けられた。4球目も、大きく外れるボール。
スタンドからの野次にうつむくピッチャーの周りには内野手が駆け寄り、すかさず、監督もベンチを飛び出し、大股でマウンドに歩を進める。

誰あれ?敵も味方も監督も、全員 42番。

4月15日はジャッキー・ロビンソン・デー。
「人種の壁」を破った黒人初の大リーガーがこの日にデビューしたのを記念し、希望すれば、誰でも 42番を付けることができる日。

例えば、当館でペンギンを飼い始めた日に、その時付けていたのと同じ色のタグをすべてが付けたとしたら、おそらく、給餌はおろか、ペンギンストーリーは成立しないであろう。
一部の特徴的なペンギンは別としても、ほとんど見間違ってしまい、私には自信がない。

42番は大リーグでは永久欠番。そのため、日本にやってくる外国籍の選手は好んで付けるが、語呂から連想して日本人にはあまり好まれないようだ。
ペンギンのタグでも同じようなことがあり、赤白はいるが白黒は今はいない。
また、旧江の島水族館・海の動物園では、一時期タグに数字を書き込んでいた頃もあった。
少なくとも、42番のペンギンはいなかったと記憶している。
瞬時に個体識別をするという点で色のタグは数字に勝るということから、ほとんどの水族館や動物園で用いられているのであろう。

フンボルトペンギンのタグフンボルトペンギンのタグ

ペンギン・アザラシ

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