2010年06月13日
トリーター:今井

本日10時半、ツマグロ誕生!


Tリーダーより繁殖準備の指示がくだったのは 1か月前。サメ水槽のツマグロ(♀)1頭のお腹が急に膨らみはじめたようです。
すぐに当直者への出産対応をお願いしたものの、その兆しが全くない日が続いていました。
途中、著名なサメの先生が御来館された時に、産仔の兆候や時間帯などを御伺いしたのですが、あまり詳しくは解明されていないとのことでした。

なぜ私たちがそんなに敏感になるかというと、産まれたての幼魚には、同じ水槽内のサメたちに共食いされる危険が待っているからです。
ちなみに、自然ではこの類のサメたちは、ふだんの生活海域とは異なる場所に移動して出産をするため、共食いは無いとのことで、うまくできていますね。
幸いにもきょうは、朝の給餌を済ませたすぐ後だったので、共食いを免れた幼魚たちは、フラフラと親たちにまぎれて泳いでいました。
大きさは全長 54cm、体重 930gほどで、残念ながら 1頭は死産でした。

胸の辺りからへその緒がチラチラ揺れて、サメなりにあどけなさがあるかわいらしい幼魚です。
元気な 2頭はすぐに隣接の水槽に避難させ、体調を整えているところです。
現在のところ、サンゴ礁水槽の中をまるで赤ちゃんがよちよちといった感じで泳いでいますので、興味のある方は見に来てくださいね!

ツマグロの幼魚ツマグロの幼魚

※サメ幼魚の体調は不安定です。急に予備水槽に移動することもございますので、御了承下さい。

太平洋

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