2010年07月05日
トリーター:今井

アメンボ、飴ん棒、雨ん坊?


水辺の観察会でよく語られるのが、アメンボの匂いについてです。
「カメムシに近い仲間であるアメンボは、嗅ぐと飴のような匂いがしますよー!」
「飴のような匂いと、細い棒のような体つきから、飴ん棒と呼ばれるんだよ。」
「飴といっても昔の飴ですよー。今の君たちが舐めるような強い香料のものじゃないから、分からないかもね~?」

7月3日、“藤沢メダカ”の生息場所であった市内蓮池において、「藤沢メダカの学校をつくる会」の生き物調査がおこなわれました。
子供たちのすくった生き物を観察すると半分くらいは国内外の移入種でしたが、昔ながらのアメンボもたくさんいました。

ここで、参加協力していた鼻の利く日大ミッチ君は、
「ホントかな?」
(つまんで)
「泥の臭いしかしないな~」
「(カメムシに近いなら)お尻の方からしゃぶってみよ~!」
「※痛い!痛い!やっぱり匂いはしないですぅー!!」。
この時はこんな感じでした。きっとアメンボにも雄雌、成長段階、コンディションなどがあるでしょうから。

私は小学生時代、日光林間学校で霧降高原を抜けた時の思い出が鮮明に残っています。
山の天気は変りやすく、暖かな木漏れ日が射しているのに、遠くの湿原では俄雨(にわかあめ)が降っているようです。
しかし、辿り着いてみると、水面にはものすごい数のアメンボが・・・。
「やられた!アメンボの波紋が雨粒に見えたよー!」。
とても感動的で、(ゴメンナサイ!)今でも“雨ん坊”と思っています。

アメンボを食らうアメンボを食らう

※水面に落ちた虫の体液を吸い取るため、針のような口を持っています。

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