2010年09月10日
トリーター:戸田

くつろぎの時間


人の一日の行動を大きく分けると睡眠、休息、食事、遊び、他に私の場合は滅多にありませんが、学ぶかな?
そこで当館のアザラシ、オットセイは一日何をしているのか。

まずは睡眠ですね。人と同じくらい寝ています。
ただ自然界では外敵に襲われないよう気をつけていますので完全な熟睡は難しいですね。
水族館の場合、環境に慣れてしまうとかなり図太いです。
掃除中も陸場に横たわり、「おい、おい、邪魔だよ」と怒鳴っても動きもしません。

食事は野生とでは大きく違います。
野生の場合は餌を探さなければ行けません。これに時間がかかりますが水族館では 0分です。
実はこの餌を探す行動が重要で、学ぶ(考える)を含んでいます。
水族館でも考える機会を増やすよう、食事の時間も単に餌を与えるのではなく、何かしないと与えないとか、長い間を作り、トリーターの行動に集中させたりしています。

そして私が勝手に区分した行動、くつろぎがあります。
寝ているわけでもなく、遊んでもいない。そんな行動で、休息とはちょっと違います。
個体によってくつろぎ方もまちまちですが、ゴマフアザラシの「太平」、特徴があります。
まずは体を真っ直ぐにし、釣りの浮きのように水面から頭を出してぷかぷかと漂っています。
もう一つは後脚を陸場に乗せ、体を水面で平行にしての静止状態です。
どちらも僧侶が瞑想しているように見えます。

くつろぎ中くつろぎ中くつろぎ中くつろぎ中

ペンギン・アザラシ

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