2011年02月16日
トリーター:倉形

似たもの親子


昨年 3月に産まれたフンボルトペンギンが、現在 2羽元気に生活しているのはみなさんもご存知かと思います。
名前は「ユメ」と「メロディ」で、昨年みなさんから公募で命名していただきました。
まだ性別は分かりませんが、もうすっかり体の大きさはおとなたちとほぼ同じぐらいまでになりました。

きょうお話したいのは、2羽いるこどもの内の「ユメ」のこと。最近だんだん母親の食べ方に似て来たんです。
「ユメ」の母親は、「ハク」です。
ペンギンたちは私たちトリーターから手渡しで魚(カタクチイワシなど)を食べているのですが、通常魚は頭の方から食べるのが普通です。
尾びれ側から食べると、口から食道を通過するとき、鱗やひれなどが引っ掛かりやすく食べ難いのですが、「ハク」は魚を与えるとき頭側から与えているにも関わらず、嘴でくわえなおして尾びれ側から食べたり、お腹側からわざわざVの字状態にして食べたりします。
その癖が最近「ユメ」にも出始めているのです。
現在は、親たちとは全く別のエリアで生活しているにも関わらず、同じような食べ方をするのには驚かされています。
また、同じ「ハク」から産まれた「ユメ」より年上の「コハク」も同様な食べ方をします。
日々ペンギンたちの行動を観察していると、やはりそれぞれのペンギンに個性があるんだなと再認識させられます。

そんなまだまだあどけないフンボルトペンギンのこどもたちに会いに来てください。
みなさんだけが知るペンギンたちの『癖』が見つかるかも知れませんよ。

フンボルトペンギン「ハク」フンボルトペンギン「ハク」

ペンギン・アザラシ

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