2011年05月13日
トリーター:唐亀

今週のオススメ


この度、毎週金曜日に各トリーターが週替わりでオススメの生き物をご紹介することと相成りました。
今後とも宜しくお願い致します。
 
オススメの前に、本日、ご来場 1,000万人目のお客様をお迎えし、セレモニーもおこなわれました。
開館してはや 7年となりますが、今後も愛される水族館になるよう努力いたします。

さて、最近トリーター日誌で取り上げられていたオススメとしてメダイ、カミナリイカ、アカグツなどはすでにあがっている名前ですが、これらも私のオススメであります。
今年のカミナリイカは大ぶりで、色みがきれいですし、アカグツはかわいらしいですぞ。
しかし、ひねくれものの私としては、テングハギとウミスズメをあげておきます。

テングハギは相模湾大水槽に一尾。立派な角の生えた成魚がおります。
テングといっても角は眉間から生えていますから、学名や英名のユニコーンの方がピンと来るかもしれません。
このテングハギ、実はもう一尾おりまして、これはカミナリイカの水槽の並び、カミナリイカから見て右に 3つ目の擬岩が上から出ている水槽にいます。
このテングハギはまだ幼魚で、最近眉間がもりあがって来ました。
このテングハギ、一緒にいるコロダイと同期に発見の小窓“小さな地球”水槽デビューしたもので、今年で 3歳になります。
クリスマスバージョンの小窓水槽の時に、2尾でリースの輪のなかに顔をのぞかせていた頃が懐かしいです。
えのすいに来た頃は、2尾とも 2cmほどでした。
ウミスズメはアマモが植わっている水槽に 2尾います。
ウミスズメは角の生えるハコフグの仲間で、おちょぼ口が愛らしい魚です。
もともといる大きな方は 4年前の秋に“えのすい”にやってきて、今ではかなり立派な体格になっています。
さて、最近 10cmほどの幼魚がやってきました。
ウミスズメの幼魚は鳩笛のようにお腹が大きく張り出した特徴的な姿をしています。
もっと特徴的なのは、体が透明に近く、特にお腹に水がたまっているように見えるため、別名「水籠」とよばれています。
アマモの茂みの根もとをよく見てみてください。鳩笛のような姿でふよふよと定位して、時々口から水を吹いて砂をふうふうしています。
なかなかかわいらしい姿です。ぜひ探してみてください。
 
金曜だけでなく、「コレは」という生き物があれば、ちょこちょこアップしますので、ご来館の際はこちらをチェックしてくださいね。

テングハギテングハギウミスズメウミスズメ

相模湾ゾーン

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