2011年10月16日
トリーター:加登岡

ギョギョッと骨展~サメの顎~


今“えのすい”では「ギョギョッと骨展」が開催されています。
大阪市立自然史博物館と日本大学生物資源科学部附属博物館の協力により、さまざまな骨格標本が展示されています。
その立派な標本の片隅に、なんと僕が学生時代に作成したサメの顎の骨格標本が展示されているではないですか!
「借りるね~」
といわれ、
「いいですよ~」
と二つ返事で貸したのですが、まさかこんなに立派に展示してくださるとは♪

展示しているのはホシザメ、シロザメ、シュモクザメ、そして、ヨシキリザメの4種類です。
サメの歯はそれぞれ種類によって、また食べるものによって形が異なります。
さらには同じ種類のサメでも、上下の歯で形が異なっていることも!
ヨシキリザメの歯は上の歯が鋸のようにギザギザしており、下の歯は細く鋭く尖っています。
また、ホシザメなどは堅いものをつぶして食べやすいように細かく平たい歯になっています。
なかなか生きているサメだと見ることのできない歯の構造を、骨格標本なら簡単に見ることができます。

骨格標本ならでは見られるものとしてもう一つ!
サメの歯は、次から次へとベルトコンベアのように生え換わります。
ですが実際に泳いでいるサメの口の中を覗いて見ても、いくつも控えている歯は見ることができません。
それは粘膜で隠れてしまっているからです。
顎骨標本ではその粘膜は取り除いてあるので、次にスタンバイしている歯を見ることができます。

骨格標本だから見えるもの、わかることがきっとあるはずです。
ぜひこの期間に“えのすい”に魚や海獣の骨を見に来てください!!

関連日誌
ギョギョッと骨展~キングペンギンのホネ~

ギョギョッと骨展ギョギョッと骨展


◎ギョギョッと骨展~時を超えた魚たち~
 2011年10月1日(土)~2011年10月31日(月)
 → 終了いたしました
[協力]
・大阪市立自然史博物館
・日本大学生物資源科学部付属博物館

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