2012年04月21日
トリーター:小谷野

今週のおすすめ


日本の春といえば、桜。
みなさまお花見にはいらっしゃいましたか。
私は魚類担当のトリーターたちと夜桜女子会をしました。
鎌倉の鶴岡八幡宮前の通りは桜が満開で夢のように美しく、思わずはしゃいでしまいました。

さて、今週のおすすめとして、桜にも負けるとも劣らない海を漂う美しいクラゲからご紹介しましょう。

1. カミクラゲ
江の島では、ウラシマクラゲとともに春の到来を告げるクラゲです。
白くて繊細な触手を上品に広げて漂う姿は、まさに海中の花。傘のふちは紅く彩られています。
やはりクラゲなので、美しい姿に似合わず毒があり、小魚を捕らえて食べます。触手をふわっと広げるのは餌を毒針で刺して捕まえるため、傘のふちの紅い部分は眼点とよばれる光を感じとるセンサーです。
春限定のクラゲですので、お見逃しなく。


2. イカ 4種
毎年この季節になるとコウイカを展示していますが、今年はなんと 4種も!
コウイカ、カミナリイカ、シリヤケイカ、アオリイカが登場です。
カミナリイカは体表にキスマークがあるので、すぐに見分けられます。
シリヤケイカはコウイカよりやや小さめで、茶色がかっています。
アオリイカは体が筒状で、他の種と比べて透明感があるので、こちらもすぐおわかりになると思います。
特に注目していただきたいのは、イカたちの行動です。
私はいつもわくわくしながら、イカたちの水槽をのぞきます。
きょうは何をしているのだろうかと!
砂に潜っていたり、オスがメスをガードしていたり、じっとこちらを見つめてきたり・・・ とずっと見ていてもあきません。
さらに、運がよければコウイカやカミナリイカの産卵シーンも見られます。
産卵後メスは、カモフラージュのために卵に砂をふきつけます。
とても悲しいのですが産卵が終わるとイカたちは一生を終えますので、こちらも期間限定の展示です。

カミクラゲカミクラゲコウイカコウイカカミナリイカカミナリイカシリヤケイカシリヤケイカアオリイカアオリイカ

相模湾ゾーン

RSS