2012年04月26日
トリーター:大内

セーラーとピック


みなさんは“えのすい”のイルカ・アシカショー「きずな/kizuna」を見たことがありますか?
イルカやアシカとトリーターが毎日築き上げている絆をみなさんにお見せするショーなんですが、最近のその裏側の出来事をお話したいと思います。

イルカ・アシカショー「きずな/kizuna」はまずはじめにアシカが登場し、その後にイルカたちが登場します。
アシカが出ている間はイルカたちはメインプールの裏にあるプールで出番待ちをしているんですが、この出番待ちの間、私達トリーターはイルカたちと遊んでいるんです。
水をかけたり、体を撫でたり、イルカたちに楽しんでもらうためにいろいろなことをしています。
その中でもオキゴンドウの「セーラー」は、体を撫でられるのが大好きで、毎回といっていいほど、近寄って来て体を撫でると気持ち良さそうにじっとしているんです。
ところが最近、そんな気持ち良さそうにしている「セーラー」の隣りに、バンドウイルカの「ピック」がひょっこり顔を出すようになってきたんです。
たまに「ピック」が「セーラー」の脇で浮いていることがあったので、その背中を撫でていたら、「ピック」も撫でてもらいたくなったみたいなんです。
それなので、「ピック」が「セーラー」の脇に顔を出した時には 2頭並べで体を撫でていたりします。
おもしろいもので、撫でるのも順番があるようで、先に「セーラー」を撫でてから次に「ピック」というような暗黙の了解があるんです。
もし、先に「ピック」を撫でると・・・

「セーラー」が、



ぬーーーーーーーっ


っとやってきて、「ピック」をどかして横入りしてくるんです。
どうしても自分を優先的に撫でてもらいたいみたいで、どかされてしまった「ピック」はそそくさと場所を譲るんですが、その後に仕返しなのか、撫でられている「セーラー」の上に乗っかろうする時があるんです。
でも「セーラー」はぜんぜん動じないんですけどね(笑)

こんな 2頭のやりとりが「きずな/kizuna」の裏ではあるんです。
もちろんメインプールでも同じようなことがありますので、イルカたちのこんなかわいらしいやりとり、みなさんぜひ見に来てください。

セーラー(左)とピック(右)セーラー(左)とピック(右)

きずな/kizuna

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