2012年05月17日
トリーター:伊藤

水族館でカタツムリ?その 1

バックヤードでせっせとお世話

6月のテーマ水槽「でんでんむしむし巻貝展」に備えて、バックヤードではカタツムリをどしどし集めています。
今回は展示に先駆けて、お世話のお話です。

カタツムリは種類別にプラケースに分けて、園芸用の赤土や鹿沼土を薄くひきます。
隠れ場所として湿らせた木の皮と段ボール紙を立体的に立てかけると、結構動き回ることがわかりました。
掃除した次の日にケースを見ると、壁面にかぴかぴに乾いた這い跡が縦横無尽についており、きれいに展示するのは難しそうだと今から頭をひねっています。

餌としてチンゲンサイや卵のカラを入れています。
活発な種類ですと、1週間もすれば穴だらけのスカスカにしてしまいます。
なるほど、畑の野菜に害をあたえるわけです。
よく食べる種では、出すものも多く、「這い跡」同様、展示するときに悩まされそうです。

オキナワウスカワマイマイなどの人里に多い種ですと、隠れ家の段ボール紙も食べてしまいます。
ちょっと心配でしたが、それがもとでお腹を壊したりした個体は今のところいません。
念のため、ガムテープや配達伝票はきちんとはがしてから、さっと水洗いして使うようにしています。

これまで生きてきて、初めて真剣にカタツムリを飼育したり、調べたりしているので、初体験の連続です。
手探りばかりで大変ですが、良い展示を目指しますので、6月のテーマ水槽を是非見に来ていただけたら嬉しいです。

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