2012年06月04日
トリーター:北嶋

やった!記録更新


きょうでついにシロウリガイの飼育記録が 100日を越えました!
やったぁー!!
これはすごいことなんです。
シロウリガイは真っ白な陶器質の重い貝殻と、真っ赤な血が流れる体が特徴的な深海の二枚貝です。
古くから化石としてよく発掘されていたので、古代の二枚貝だと思われていた生き物なのですが、 1984年にJAMSTECの有人潜水船「しんかい2000」によって、相模湾の海底でいまも生き続けていることが発見されました。
“えのすい”では長期飼育研究対象の 1つとして、このシロウリガイの飼育に挑戦し続けています。

≪これまでの記録≫
2004年 7日
2008年 52日
2010年 100日
2012年 きょうで 100日 まだ記録更新中!

すべて“えのすい”で達成した記録です。
深海生物自体、もともとの環境を再現することが難しいので長く飼育することが難しい種類が多いのですが、そのなかでもシロウリガイは飼育の難しさのランクが 2つか 3つくらい上だとおもってください。
その理由として、普通の生き物にとっては毒となる硫化水素などを栄養源としていて、餌の与え方が難しいことや、水温5℃以下の環境に棲んでいることなどが考えられます。でも、きっとそれだけではないんでしょうね。
水族館までやってくるまでの道のりや、水槽の中でもちょっとした変化が起きただけでもシロウリガイにとっては致命的な出来事が多々あるのではないかとおもいます。
記録がもっともっとのびるように、今後もほどよく(※)手をかけてお世話したいと思います。
(※あんまり手をかけ過ぎると逆効果になることが多いので!)

シロウリガイシロウリガイ記録達成!記録達成!

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

RSS