2012年10月12日
トリーター:今井

クマノミはクラゲに身を隠さず、ハナビラウオはイソギンチャクに・・・?


以前、クマノミのアニメ映画が流行った頃、予備水槽である実験をしました。
イソギンチャクもクラゲも触手に毒を持つ刺胞動物の仲間です。クラゲの中にクマノミが隠れて漂ったら、気球に乗って旅する魚みたいで、とってもファンタジックな展示になるかと思いまして・・・ 。
数種のクマノミとミズクラゲで・・・ 。
結果は・・・ 。
駄目でした!
いくら待っても入りません!残念!

そんなことも忘れかけていた先日、タコクラゲを入手した時、小さなハナビラウオが 1尾付いていました。
この魚は干物で食されるイボダイに近い仲間で、幼魚はクラゲのかさに隠れて生活します。
しばらく一緒に泳がせていたのですが、お腹が空くと隠れ家のタコクラゲをツンツンと食べてしまいます。
展示としては面白いのですが、仕方なく離して飼育することに・・・ 。

今回、だったらハナビラウオに・・・、
イソギンチャクに入ってもらおうじゃないですか!

そこで、ハナギンチャク(イソギンチャクの仲間)がいる水槽へ入れてみました。
結果は・・・ 。
駄目でした!
いくら待っても入りません!残念!

混泳しているハナハゼやイトヒキベラは、長くゆらめくハナギンチャクの触手の近くを、しなやかに微妙な間隔をとって泳いでいるのですが、ハナビラウオはハッキリと避けていました。
誰が入るか!って感じで泳いでいます。
でも、臆することなく、餌も選り好みせずパクパク食べています。
自然では、成長するにつれてクラゲを離れ、深海で生活するようになります。
もう少し成長したら、また引っ越しです。

もちろん、どちらも宿主の選択性がありますから、厳密な実験とはいえません。
ちょっとした疑問、ついまわりに材料があるので試してみたくなってしまうのです・・・ 。
スミマセン・・・ 。

クマノミクマノミミズクラゲミズクラゲハナビラウオハナビラウオハナギンチャクとイトヒキベラハナギンチャクとイトヒキベラ

相模湾ゾーン

RSS