2012年12月31日
トリーター:根本

波打ち際で運試し


きょうは天気いい、富士山が相模湾の向こうにくっきり見え、朝から爽やかな大晦日となりました。
そのようないい天気の中、海だけは白波がたち嵐のような様相を呈していました。
ただサーファーには丁度良い様で、波間に黒豆をまいたようにウエットスーツの点が漂い、もまれるようにしながら大きな波が来るのを待っているようすでした。
凄いものだなと感心しつつ波打ち際に眼をやると、荒波に寄せられていろいろなものが砂浜に打ち寄せられているのが眼に入りました。
遠目から見ていたので何が打ち上がっているのか見えませんでしたが、カラスが何羽か散らばってそれらをつついているようすから見て、何か小さな生き物が打ち上がっているよな感じでした。
今思うと近寄って見に行けばよかったと後悔しています。
なぜならこの時期は、深海生物が打ち上げられている可能性が高いからです。
かつてチョウチンアンコウが砂浜に打ち上げられ、旧江の島水族館に持ち込まれ飼育されたこともありました。
チョウチンがホワリ、ホワリと輝くようすを収めた世界初映像が現在も残っています。
映像は現在館内で展示中なので見てみてくださいね。

話しが逸れましたが、冬の海の荒れた日は深海生物を見るチャンスなのです。
ただチャンスは鳥が動き出す日の出前まで、鳥に食われる前に回収しなければなりません。

今度は 2013年の運試しに見に行ってみたいと思います。何か面白いものを見つけたら報告しますね。

さあ、新たな年が始まりますね。
2013年もいろいろと楽しいことをやってみたいと思いますのでご期待ください!
それでは良いお年を!

チョウチンアンコウ標本チョウチンアンコウ標本

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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