2013年01月29日
トリーター:植田

今年も掃除やってます


恒例になりました、屋外のウミガメプール冬場の展示とお掃除作業。今年もまた相変わらずやってます。きのうも掃除をおこないました。

ウミガメプールの冬場の掃除については、昨年の 1月 13日のトリーター日誌([2012/ 01/ 13 掃除やってます])でも紹介しましたが、今年は江の島で水揚げされる魚たちに焦点を当てた展示をおこなっています。
現在展示している種類は、マアジ、マダイ、イシダイ、ヒラメ、カワハギ、ホウボウなどです。昨年展示したクロソイやマツカワと違って、特にマダイとヒラメはどちらも体長が 30cmを超える大物を展示しています。

このプールは直射日光が当たるため、壁面やガラス面は日が経つにつれて珪藻などのいわゆるコケが広がって、壁面やガラス面を黒く覆ってしまいます。そこで、この汚れを落とすため、一旦展示している魚類を全て疎開させ、落水した後、消毒用の塩素剤の薄め液を汚れた部分にかけて漂白します。これは水道水などに入っている「カルキ」と同じものです。
漂白されたら塩素分を洗い流し、最後に念のため塩素中和剤の「ハイポ」を少し降りかけ、新鮮な海水を満たしていきます。塩素を測定するキットを使って、プール内に塩素分が残っていないことを確認したら、魚たちを戻します。
疎開中はいわゆる「タル」と呼ばれる70ℓ容量の大型のバケツのような容器5個に魚たちを振り分けて収容します。もちろん酸欠が怖いので、空気のブクブクは入っていますが、大きなヒラメやマダイたちにとっては、とても窮屈そうです。

疎開の時間をできるだけ短くするようにと、掃除は手際よくスピーディーにおこなうよう努めています。以前は 1時間以上かかっていましたが、掃除に慣れてきたせいか、今では 50分ほどで魚たちを戻せるようになりました。
きょうは朝からピカピカになったプールで魚たちがゆったり泳ぐさまを見ていただけます。

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