2013年02月07日
トリーター:杉村

深海シミュレーター「aqua dive」で深海探索してみましょう!!


深海Ⅰでは今、深海探索ができます。
2月 3日より 2月 11日までの短期間ですが、JAMSTECの協力の元、東京工科大学が製作し、私たち深海トリーターが監修した深海シミュレーター「aqua dive」を公開しています。

「aqua dive」は東京工科大学メディア学部でおこなわれている、『 3次元空間での情報の表現と操作性のデザインをテーマに研究開発をおこなう演習プロジェクト「aqua project」』のもと、学生の研究課題として製作されたものです。
深海を見てきた深海トリーターの意見を取り入れて、湧水海域、熱水海域、鯨骨の横たわる場所を再現してくれました。
深海シミュレーター「aqua dive」では、有人潜水船しんかい2000などで深海を探索しているようすが疑似体験できます。超リアルというわけにはいきませんが、うま~く深海の世界感を出してくれています。

今ではテレビやDVDなどを見れば、映像でさまざまな姿をした深海生物や熱水噴出のようすを簡単に見ることができます。
しかし、そんなようすは広大な深海の世界の中のほんの一部に過ぎません。
生物の集まる場所からちょっと離れれば、海底と岩と僅かばかりの生物がいるだけです。
「aqua dive」では、まさにそんな深海を表現しています。
さらには、ゲームの様にモニター画面にマップや生物の位置は描かれていません。
しんかい2000からは、覗き窓を通しての深海が見えるだけで、母船からの音波通信で自分の位置を聞きながら、自らマッピングしていくのです。
ですので、実際の探索では通信を頼りにしっかりマッピングしていかなくては、何もいない海底をさまようだけになってしまいます。
(「aqua dive」では、前に掲示しているマップを頼りに探索します。)
そんな、深海探索の難しさ、生き物や熱水噴出口を見つけた時の楽しさを味わってみてください。
そして、探索を終えた後にその場で振り返ってもらえれば本物の深海生物が展示飼育されています。
ぜひ本物の深海生物をこの深海の世界に重ね合わせて、深海のイメージを広げてみてください。

来週の月曜日の 2月 11日までの公開となっていますので、お早めに深海探索しに来てください。
お待ちしています。

※ 2月 8日のみ、湧水域と熱水域の 2コンテンツの探索となります。

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深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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