2013年09月03日
トリーター:今井

カタクチイワシの仔もシラス

カタクチイワシカタクチイワシ

沿岸にすむ最大でも 15㎝ほどの魚で、眼が前方に寄り、口が頭部下側に大きく裂けて付いています。この口を大きく開いて泳ぎながら、プランクトンを濾して食べています。
産卵期が非常に長く、春から秋まで産卵を繰り返します。
シラス干しにはマイワシと共に、このカタクチイワシの稚仔魚が主に利用されますが、マイワシの産卵期は冬から春ですので、季節によっては中身の比率に違いが出てきます。(ここが食通の拘るところでしょうか?)
今回は、秋シラスに因んで、この魚を“旬”に取り上げてみました。

流れの無い予備槽で、何故か右回りに泳いでいた群れを展示したのですが、“旬の水槽”に入れた途端、やはり高速で右周りに泳ぎ出しました。理由はよく分かりませんが、当館のカタクチイワシは右回りに泳いでいます(逆に流れを付ければ、強制的に左回りにできるのですが・・・)。
また、“相模湾大水槽”のマイワシは、(気流が見えたとしたら)風が舞うように優雅に泳いでいるのですが、こちらのカタクチイワシの方は一定の水深を機械的ににグルグル回っていて、懸命に泳いでいるな~という感じがします。

シラス時代もあくせくと泳いでいるのでしょうか?
いずれは、本物のシラスの遊泳をお客さまにご覧いただきたいと思っています。

[新着生物 こどもはシラス「カタクチイワシ」展示中!]
[Enoshima Aquarium's post on Vine](動画)

相模湾ゾーン

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