2013年12月13日
トリーター:今井

今週のおすすめ

カミナリイカ
春から夏、産卵のために岸近くを回遊します。
地方によっては雷の多い時期に多く獲れるので、雷烏賊(かみなりいか)と呼ばれるようになりました。
えのすいでは、沖合の定置網にかかったものを漁師さんからいただくので、少し早めの冬が一番展示個体の多い時期となります。
自然より暖かい水槽内では、春が来たと思うのでしょうか、成熟が進んでいきます。
仲間と小競り合いをしたり、メスにオスが迫ったりする姿が目立つようになります。
興奮したイカは、色彩をめまぐるしく変化させますが、そんな姿を見ていると、暗く立ち込めた雲の中で閃光が走っているようにも見え、まさしくカミナリイカだなと納得できるものです。

さて、元気なイカたちもやがて産卵をすますと、役目を終えたかのように死んでしまいます。
「今まで楽しませてくれてありがとう!」
親イカに感謝して、水槽内に産み付けられた卵をふ化させ、赤ちゃんイカを無事に親まで成長させることが今後のトリーターたちの使命ともいえます。

相模湾ゾーン

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