2015年09月10日
トリーター:加登岡

給餌プログラム

現在、イルカショースタジアムでは実習生が活動しています。
そのプログラムの中でイルカに合図を出すということをおこなっています。
これはただ合図を出せばいいというプログラムではありません。というのも、イルカたちは合図を出せば必ず応えてくれるわけではないのです。
イルカが人の正面に真っすぐな姿勢で、水面から両目が出ている状態。
またこの時に尾びれを激しくあおってはいない。
口は閉じ、両目を開けてトリーターを注目している。
さらに精神的にも興奮しておらず、落ち着いている状態。
とこれらの条件がそろっていなければ合図にはうまく応えてくれないのです。
この状態でない時に合図を出してしまうと、すぐに合図に応えてくれなかったり、そもそも何の反応も示さないこともあります。
これを実習生が判断しなければならないのです。

そして、合図の出し方にも注意しなくてはなりません。
普段、合図を出し慣れていない実習生が行うと、トリーターが出す合図と形が異なってしまうことがあるのです。すると、イルカたちは違う合図と勘違いしてしまうことや、反応しないことがあります。
これらのことに注意をしながら、このプログラムに取り組むのです。
このプログラムではうまく合図が伝わった時とそうでない時の違いを考え、どうすれば改善できるか原因究明をします。これは私たちトリーターからアドバイスをしますが、動物から多くを学びます。
もしかしたら、みなさまが遊びに来た時に、実習生がイルカに合図を出している姿を見ることができるかもしれません。その時は暖かい目で見守ってください。


イルカショースタジアム

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