2016年02月02日
トリーター:加登岡

「ミュー」のお布団?

1月下旬から本格的に寒い日が増えてきました。朝、布団から出るのが辛いです。

以前、お客さまに「ミューに布のようなものを被せていますが、何をしているのですか?」と聞かれたことがあります。ミューの腹部に被せたり、顔や尾びれをくるんだりと、布をやたらと「ミュー」に触れさせています。実はこれは、布に馴れさせるトレーニングなのです。

なぜ、布に馴れさせるかというと、担架に乗せられるようにするためです。担架に乗せるのは、プールを移動する場合や、特別な治療が必要な時です。
治療は、通常は動物に協力してもらい、尾びれから採血をし、魚に薬を詰めて投薬を行います。
しかし、魚を食べないときや、トリーターの近くに来てくれない場合など、捕まえて治療をしなくてはならないこともあります。そういった時に急に担架に乗せてしまうと驚いてしまいます。
そこで、少しでもストレスを与えなくて済むように、事前のトレーニングが必要になります。

「ミュー」も初めは警戒して、どこかに行こうか迷いながらも近くにある布を見ていました。
やがて少しずつ、これは安全なものだよと教えていくことで「ミュー」も馴れてきて、顔を覆ってもじっとしていられるようになり、布を見せると自ら布に触れてくることもあります。
まだ、半分のサイズの担架布で体の一部を覆うことしかできませんが、体全体を包めるように練習中です。
次のステップはサイズの大きい担架布に馴れることです。そんな練習風景を見に来てください。


イルカショースタジアム

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