2016年02月07日
トリーター:鈴木

水槽コンテスト始まりました!

準備期間のようす準備期間のようす

こんにちは、鈴木です。
櫻井トリーターが準備の様子を日誌で紹介していましたが、 2月 1日より第 5回水槽コンテストがスタートしました。
今回のテーマは“EVOLUTION~みんなが見たことのない、新しい水槽展示”です。
中・高生のグループ全 7組がそれぞれアイデアを絞り、どれも今回のテーマに負けないような展示が揃いました。
どの水槽も大変面白くかつ斬新で、改めていかに普段我々が型にはまっているかが浮き彫りになるようでした・・ とても勉強になりました。
さて、それでは今回の傑作のラインナップをご紹介します。

1. 藤沢工科高校 チーム名:D・K
タイトル『日本の春』 高校 1年生 男性 3名のグループです。
チーム名は男子(D)・高校生(K)という意味で、頭文字のアルファベットを並べてD・Kです。 ・・なるほど。
このチームは「和」にこだわり、日本絵画のような水槽を作りたいという想いを見事に表現しています。
そびえ立つ富士に桜、麓には鳥居に池、まさに日本が凝縮されています。
魚には桜の花びらにちなんで、ハナダイ系の魚を選んでいます。

特に最も力を注いでいた富士山の造形は圧巻です。

2. 深沢高校 チーム名:カフォス
タイトル『えのすい電車鏡の国行』 高校 2年生 女性 5名のグループです。
チーム名はメンバーの頭文字を合わせたらこの言葉になったようです。
なんか・・青春ですね。
ここは、鏡をじょうずに使い見事に広い電車内を再現しています。
それをするにあたって生じるデメリットも全貌を見せない、のぞき穴方式の展示にしたことで、期待感を煽るよう、うまくメリットにしています。
見事です。これには我々も大変驚きました。ぜひ生で見てそのカラクリを体感してください。

3. 富士見ヶ丘学園 チーム名:うにさん。
タイトル『Painter』 高校 1年生 女性 2名のグループです。
チーム名の由来は特にないようですが、しいていえばウニが好き、ということです。・・感性が豊かですね。
私がいうのは失礼ですが、非常に独創的で芸術性に富んだ作品です。完成度高いです。
氷が溶けてできた海があり、生物(魚)が存在する可能性が高いといわれている、木星の第 2衛星「エウロパ」の世界を大きく表現しつつ、そこからさらに豊かな感性で、壮大な物語を展開しています。
作品内に登場する大勢の人たちは一体ずつ手塗りしたとのこと・・ すごいですよ。是非、オリジナルの手書き解説パネルもじっくりとご覧ください。
その後水槽を見ると、彼女らの伝えたい本当のテーマが見えてきますよ。

4. 逗子開成中学校 チーム名:クインテット
タイトル『霧の向こうに』 中学 2年生 男性 5名のグループです。
チーム名は 5人ということで意味の通り五重奏です。 ・・私、この頃こんな言葉知らなかったです。
最年少、唯一の中学生チームです。難しいアクアテラリウムに挑戦し見事に作り上げています。植栽部分の洞窟にはかわいいベルツノガエルもいますよ。探してみてください。
特に司令塔兼リーダーが大変飼育に精通しており、レイアウトのセンスや知識はピカイチです。
それを支える 4人もそれぞれ得意分野を持ち、大変優秀。良いチームです。
作業中の雑談などはまだまだ中学生の幼さを残しつつも、5人の息が合った時のエネルギーは凄まじいものです。まさしく 5人のハーモニーが揃った五重奏ですね。

5. 聖和学園 チーム名:せいぶつがかり
タイトル『→』 高校 3年生 女性 4名のグループです。
チーム名は、何となく分かりますよね。 ・・なんか高校生女子って感じですね。
我々も これから‘しいくがかり’にしましょうかね。
タイトルを見ただけではちょっと展示は想像できないかもしれませんが、実物を見れば納得。
「地球の誕生 → 未来」を一目で見渡せる水槽をつくりたいというテーマの下、水槽を 3つに仕切り、先カンブリア時代(生物の誕生) → 古生代・中生代(生物が増える) → 新生代(現代・未来)を表現しています。
生物もそれぞれの時代に合ったものをチョイスしており、特に中央の水槽に入っているサラマンダ―(サンショウウオ)がおすすめです。
中々ひねりが効いています。さすが、高校 3年、最年長チーム。
・・今さらっといいましたが、高校 3年生ですよ?そうです ・・受験です。
水槽づくりも頑張って欲しいと思う反面、勉強は大丈夫かな?と心配でした。
ただ、受験が控えている中、時間を有効に使い非常に熱心に頑張ってくれていました
。どうか受験も頑張ってください!

6. 平塚農業高校 チーム名:Agri's
タイトル『畑でかくれんぼ』 高校 1年生 男性 3名のグループです。
チーム名は、Agriculture(農業)から来ています。・・さすが農業高校ですね。
近年の農業人口の減少を懸念し、水槽を通して農業を伝えたい!
そして少しでも農業に興味を持ってもらいたいという、本当に素晴らしいテーマの下、とにかく農業高校らしく農業にこだわり抜いた作品です。
同時に、自分たちの母校を知ってほしいという想いもたくさん込もっています。
とにかくそんな気持ちがたくさん伝わってくる水槽です。
農業を水槽で伝える、なんかいい言葉ですね。
正反対の環境を正反対の土俵で伝える。簡単なことではありませんが、うまく表現されています。
魚も名前の中に農作物や家畜などの名前が入ったものをチョイスしている徹底ぶりです。

7. 湘南高校 チーム名:なまけん!
タイトル『えのすいそう』 高校 1年生・ 2年生 男女 4名のグループです。
チーム名は、彼らが生物研究部ということで、なまけん(生研)のようです。
・・生物研究部という固い名前が一気にポップになりますね。いい名前です。こんなアニメありそうですね。
水槽の中に水槽があり、さらに、クラゲホールにイルカプール、背景はなにやら見覚えのある・・ あれ?これはまさか、“えのすい”ではないですか!!
まさにタイトル通り、水槽の中に水族館(“えのすい”)を作っています。
それにしても、タイトルのネーミングは非常に素晴らしいですね。
いつかこっそり使わせていただきますね(笑)
細かいライティングにこだわり、うまく水族館を再現しています。

長くなりましたが、以上が今回エントリーの 7チームとなります。
どのチームも魅力がありすぎて、言葉では伝えきれません。
ご紹介した作品は“えのすい”のホームページ、第 5回 えのすい主催 水槽コンテスト作品展にも掲載していますので併せてご覧ください。
そして、興味を持っていただけたら、ぜひ直接生で見に来てくださいね。

水槽コンテストはアザラシプールの前でおこなわれております。
すぐ横には投票用紙があり、みなさまの投票も参考にしてグランプリも決定します。
結果発表は 3月 1日ですのでぜひ 2月中に足を運んでいただいた方、厳選なる一票をいただければ嬉しいです。

関連日誌
2016/ 01/ 29 水槽コンテスト2016

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