2016年07月29日
トリーター:岩崎

今週のおすすめ

タカベタカベ

全国的に梅雨が明けて、いよいよ夏本番を迎えました!
爽やかな南風が吹き抜けていた今朝の鎌倉湾や七里ヶ浜では、浜辺を朱色に染める夜光虫の赤潮が接岸していました。
昼間はちょっと不気味な感じですが、波間では生き物が織り成す光のショーが見られていたかもしれませんね。

さて、今週のおすすめは相模湾大水槽です。
ナイトワンダーアクアリウム 2016開催中の相模湾大水槽では、昼と夜の二つの顔をご覧いただけます。

まず、昼間の通称ジャブジャブ池と呼んでいる入口近くの浅瀬では、先日釣採集で補強したタカベやクロホシイシモチの大群をお楽しみください。
昨年の釣りワークショップで釣れたクサフグたちも順調に育っています。
砂に潜ったり水面に浮いて来たりと、おもしろい動きをするので注目して見てくださいね。
夜間は、天狗のような顔をしたヒメテングハギが前に出てきたり、ゴンズイの群れの動きが活発になったり、カワハギの仲間が岩の近くで寝ていたりと、魚たちの行動にも変化が見られます。

続いて、ジャブジャブ池を回り込んだ長いアクリル面側に移動すると、サンゴイソギンチャクの群生が眼に留まります。
先日ここに小さなクマノミたちを入れました。


サンゴイソギンチャクとクマノミ

やはりイソギンチャクとクマノミの共生は絵になる光景です。
昼間は、サンゴイソギンチャクの合間からクマノミたちがかわいらしい顔を出してくれますので、ぜひご覧ください。
クマノミと一緒に先日入れたホンソメワケベラも、この辺りに縄張りを作ってくれました。
体に付いた寄生虫を食べてもらおうと、カゴカキダイやイシダイなどの魚たちが集まって来るポイントになっています。


ホンソメワケベラとカゴカキダイ

教科書に載っているくらい有名なホンソメワケベラのクリーニング行動と、そこに集まって来る魚たちの動きにも注目です。
夜間は、水面近くでキラキラと輝くマイワシの群れを目の前でご覧いただけます。
青や紫色の光に照らされて泳ぐ約 8,000尾のマイワシの群れは壮観です。

次に、中央の半トンネルでは、昼間も夜も大きなホシエイたちが集まっています。
本当は鼻と口なのですが、わらっているように見えるホシエイを見ていると、ついつい手を振りたくなってしまいます。


ホシエイ

明るい昼間は写真撮影のポイントとして、暗くなった夜間はリラックスポイントとしてご利用ください。

そして、魚眼レンズになっている丸い窓では、昼間は暗がりが好きな夜行性のネコザメやウツボなどが休んでいます。


ネコザメ

夜になるとコブダイなどのベラの仲間やカワハギなどが休んでいるようすを見かけます。
ここは魚たちの癒しポイント。
歩き疲れた時には、魚たちと一緒に昼も夜もここで一息つくのも良いかもしれませんね。

最後は相模湾大水槽のメインパネルです。
昼間は、6.5mの水中にいるような気分で、90種類 20,000匹の魚たちの全体像とフィンズうおゴコロのダイビングショー 2種類をお楽しみください。
夜間は、ナイトワンダーアクアリウム 2016屈指のコンテンツであるデジタルアート作品、「そして、あなたは魚になる」を体感してください。
月明かりに照らされた海の中は、どんな世界が広がっているのでしょうか?
魚になった気分で、夜の海へと泳ぎ出してみてくださいね。

夏休みの思い出に。
昼も夜も“えのすい”でお楽しみください。

相模湾ゾーン

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