2016年09月06日
トリーター:加登岡

胃液採取

「ミュー」の健康管理の一環として胃液の採取をおこなっています。方法は、口からチューブを 1.0m近く入れて、シリンジで吸い取るという方法です。
昨年の 6月 4日に書いたトリーター日誌で「ミュー」との新たな取り組みとして紹介しましたが、一年が経ちだいぶ落ち着いて入れられるようになりました。チューブも 1.0mはおろか 1.5m近く入れられます。
[ 2015/ 06/ 04 新たな取り組み ]

しかし、トレーニングでは全然平気なのに、本番になると力んでしまい、なかなかチューブをうまく入れることができません。
本番が難しいのには理由があります。それは魚をもらえていないからです。

どういうことかというと、胃液を採取して検査する時には、胃の中に食べ物が何もない状態の時に採取しなければなりません。
トレーニングの時などでは事前に何かしらで魚をもらえています。しかし、本番では事前に魚をあげることができないので、「ミュー」も「まだ何も食べてないのにチューブ入れるの」っという感じで力んでしまうのです。魚をもらっているか、いないかで反応が全然違うのです。

もちろん胃液が採取できた後にはたくさん魚をあげて褒めています。「後でいっぱい魚をあげるから」と言葉が伝わればどれだけ楽なことかと思ってしまうこともありますが、そうはいっていられません。胃液採取がさらに安定しておこなえるように今後も「ミュー」と一緒にトレーニングに励んでいきます。
また、この胃液の採取のトレーニングの延長としてあることにも挑戦しています。それについてはまた次の機会にご紹介致します。

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