2017年03月03日
トリーター:北田

今週のおすすめ

ホネクイハナムシ

私が深海を担当していた約 10年前では、この生き物が見つかったことで話題になった生き物です。ゾンビワームという俗称の方がインパクトがあるのでこちらの名前の方が新聞等で目立っていました。
当時の深海担当は鯨骨から染み出る硫化水素等で化学合成生態系生物を飼育し始めていた時でしたが、直接鯨骨に依存している姿には衝撃でした。しかし、展示は難しく、展示した肋骨からだんだんとホネクイハナムシの姿が消えていった記憶があります。

それが今では、バックヤードで繁殖し、繁殖個体の展示ができるようになりました。技術の進歩はすごいです。他人事のようにいって申し訳ないですが、10年先がまた楽しみです。

このようなあまり馴染みのない深海の生き物がこれからの将来、私たちの暮らす環境や生活を支えてくれるかもしれません。このような機会には、生き物そのものだけではなく、ぜひ彼らの生き方も学んでみてください。

[ 貴重な深海生物「ホネクイハナムシ」の累代繁殖個体を公開 ]

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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