2017年05月05日
トリーター:笠川

ウリベビー

実は、現在、バックヤードのクラゲ生産室にて、ウリクラゲのこどもの育成に挑戦しています。初挑戦です。

先月の佐世保出張にて、採集することができたウリクラゲから、うまく卵を採ることができ、ふ化しました。とてもとても小さいです。1mm以下です。
驚いたことに、ウリベビーにはオレンジ色の斑点があります。今まで海で見つけた最小のサイズ、1cmくらいのものでは、斑点はありませんでした。普通のウリクラゲのミニチュアです。そんな斑点があるとは思いもしなかったので、とても興奮してしまいました。これは、繁殖・育成をしなければ見られなかったものです。貴重です。
以前、同じクシクラゲの仲間のカブトクラゲの繁殖・育成に挑戦し、見たカブトベビーにはなかったものです。ウリベビーならではのものです。この斑点がいつなくなるのかはわからないので、観察を続けてみます。

いろいろと手探りですが、佐世保出張でお世話になった海きららの方々にアドバイスを頂きながら、今のところ、順調に大きくなっています。サイズは小さいですが、カブトクラゲを食べます。ありんこがあめ玉にたかるように、小さなウリベビーがカブトクラゲにたかっています。ちょっと気持ち悪い感じですが、一生懸命食らいついている姿は、微笑ましいです。

これからどうなるかはわかりませんが、頑張りますので、今後の成長を楽しみにしていて下さい。うまくいけば、“えのすい”生まれのウリクラゲが展示に加わるかもしれません。乞うご期待を。

クラゲサイエンス

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