2017年07月11日
トリーター:笠川

チビアンドン

もう真夏のような日々が続いています。今年の夏は、本当に暑そうです。

さて、夏といえば、みなさんが海に行く機会が増えるため、クラゲに出会う機会も増えます。みなさんが海で刺されて、痛~い思いをするクラゲ、アンドンクラゲをつい先日から展示スタートしています。江の島の漁港で夜間採集した、今年の初ものです。

まだ傘が 1㎝にいくかいかないかくらいの小さなものです。このサイズが採れたのは初めてです。やはり立方クラゲ類の採集は、夜行うのが効率的であるなと改めて感じました。このサイズは、昼間、 よじよじ をしても入っていませんでした。

今回、夜、集魚灯を水中に垂らして、しばらく待っていたら、たくさんのコペポーダ類や魚たちに交じって、あれ?これ、アンドン?あ!アンドンだぁ!という感じで採れました。まだ、2~ 3㎜の小さなものもいて、オオタマウミヒドラと見分けがつかないようなサイズでした。

立方クラゲ類は、私たちの目と同じようなレンズをもつため、とても光に敏感です。そのため、夜、暗い中で、光を灯すと、それ目がけて集まってきます。ナイトダイビングをする際は、ご注意ください。気付いたら、アンドンクラゲに囲まれているかもしれません。恐ろしい・・・

これから夏本番に向けて、アンドンクラゲももっともっと大きいもの、そしてたくさんの数が出てくると思いますので、今年は、ポリプを獲得することを目標に、また、昨年に続き、リュウセイクラゲを展示できるよう頑張りたいとクラゲチーム一丸となっています。お楽しみに。

最後に、朗報!
クラゲサイエンス前のサメ水槽に、きのう、オスのトラフザメが仲間入りしました。待ちに待った男の子です。ただ、メス 2匹の中には入れないようで、一人で泳いでいます。相手にされていません。頑張れ、オス!
いつか、トラフベビーが見られることをみんなで見守りましょう。


トラフザメ

クラゲサイエンス

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