2008年06月24日
トリーター:唐亀

水底の星日誌 4 「カリファ」

カニをあつめています。来月のために。

イワガニ。

カニといえば「泡」ですね。
イラストにすると、口元についブクブクと泡立ちを表現してしまいがちですが、泡立ちやすいカニはカニ的世界ではそんなに多くないみたいデス。
あの「泡」、ベンケイガニやらアカテガニ、イワガニなどの陸生傾向の高い種類が、呼吸のために、呼吸器官である「鰓」を湿らすために体液で造る「蟹バブル」なのです。
鰓は激しく動いていて、カラッパの類では鼻先(?)から数センチ「みずでっぽう」をくりだします。
外国産のカラッパの近縁種、キャリコクラブは、撮影時、空気中に十数センチの「ハイドロポンプ」をくりだしました。
このように、「水から自ら出ない種類」はあんまり「泡」を吐きません。

ここでイワガニ。
精悍でスマートで、速い動きが採集欲をそそるイワガニ。
水を換える時にすぐに泡を吹くのです。
まさ「蟹泡ラー」。
磯の岩場を生活圏にしている彼。実は波打ち際が好きみたい。

おなかに、黄色い袋みたいなのがあったら、それは「フクロムシ」というパラサイトです。
ことのほかイワガニは寄生率高し。
親切心でほじくると、フクロムシも宿主のカニも死ぬることに。

アワアワアワアワ・・・・・・・・・ 。

バックナンバー/関連日誌
[ 水底の星日誌 3 「アルビダ」 ]
[ 水底の星日誌 2 「王ラー」 ]
[ 水底の星日誌 1 ]
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イワガニイワガニ

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