2008年06月27日
トリーター:唐亀

水底の星日誌 5 「ミス・ダブルフィンガー」

カニをあつめています。来月のために。

イソクズガニ。

見つけるのは難しいけれど、見つけることができればそこかしこに。
体の表面はマジックテープのようにとげとげで、その切先はカーブしていて物を引っ掛けやすくなっています。
海藻やごみをその棘に引掛けて、自分がゴミのようにたたずむのです。
なんて、謙虚な。
でも、生きている同種を体に着けていることもあります。
これはモクズショイという別種ですが。
あるとき、バラバラになった(した・・・)同胞をそのトゲに引掛け、身にまとったのを見たときの衝撃は忘れられません。

トゲは外部への攻撃ないし防御の現れでありますな。
いかに屈強な敵であれど、一度こちらの攻撃を喰らえば、次は躊躇せざるおえないであります。
で、イガグリガニ。
えー、厳密にはカニではなく、ヤドカリ類ではありますが、まさに「ヤマアラシ」のごとく。
イバラガニなども棘が凄いですが、深海では有効な防御なのでしょうか。深場のカニほど棘とげしいように思われるのであります。

バックナンバー/関連日誌
[ 水底の星日誌 4 「カリファ」 ]
[ 水底の星日誌 3 「アルビダ」 ]
[ 水底の星日誌 2 「王ラー」 ]
[ 水底の星日誌 1 ]
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モクズショイモクズショイ

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