2008年06月28日
トリーター:根本

しんかい6500での奥尻沖の調査にいってきました!

先日、JAMSTECの調査船に乗って深海の調査に参加してきました。場所は奥尻島北方沖の水深 3300mです。
覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、大きな地震があった場所です。1993年に起きた「北海道南西沖地震」です。
この地震で出来た海底の地形変化と生物相の観察が目的でした。

奥尻沖はもちろん日本海なのですが、この日本海というのはただ者ではありません!
狭いのに深く、さらに閉ざされているのでかなり強烈な個性を発揮しています。
その中でもすごいのが水温!
一般的な深い深海(だいたい 1000mより深い場所)では水温 4℃付近が定番ですが、日本海の水温は 0.2℃!
さすが日本海、冷たすぎます・・・。
そのせいか、深海にも生き物がほとんどいませんでした。
深海魚も寒いのは苦手なのか、水深 3,000m付近では 1個体も発見できませんでした。
見るのは 1.5cmほどのヨコエビの仲間ばかりです。

そんななか、大きな『生物だったもの』はたまに海底で見かけました。

イカです。

イカの遺骸が海底に横たわっていました。多くはありませんが、チョクチョクみられました。
知り合いの研究者に聞いてみると「 20年ほどの前に地震で死んだイカだといわれている」とのこと。0.2℃ということで冷蔵保存されているそうです。
「ほんとかよ~」
と思ってしまうけれど 0.2℃と聞くとちょっと納得してしまいます・・・。

どうやら科学的根拠は乏しいそうです。一応サンプリングできましたので、解析がおこなわれることでしょう!
さて!真相はイカに!?

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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