2008年10月21日
トリーター:伊藤

野山で食べる粋な食材

「まだ夏だ、夏は終わっていない」と思い込むのも難しくなってきたこの頃、さびしい限りですが、野外に出て過ごすには快適です。
先日、社外のお仲間 2人と一緒に北関東の田園にすむ生き物を調べに行ってきました。
調査の方はトントン真面目に進めながらも、みんな辺りをちらちら。
お目当てはずばり「野の食べ物」です。
山野草初心者の私を含め、皆、食べられる野草には興味があるのです。
同行の 1人がいった「雑草の半分はハーブみたいなもの」は名言でしょう。

そこら辺に生えているものでは、ツユクサの若い実が手軽です。やや青臭いですがほんのり甘みとトロみがあって、ちょっとした合間についばんでしまいます。

次にムカゴです。
ヤマノイモ(山芋)の地上部分、葉っぱの付け根にできるコブのような「小芋」で、手で触ると簡単にはずれます。
やはり少し青臭いですが、粘りがある味と風味はヤマイモそのもの。
集めてご飯と一緒に炊くと、さらに美味いらしいので、今度やってみたいと思います。

野生の栗(ヤマグリ)は小さいですが、渋みが少なく、生でもかじれます(普通の大きな栗は苦くてとても生では食べられません)。
また、注意してかじらないと、中に虫が入っていたりしてドキっとします。

そしてアケビです。
大木に巻き付くツルの先に写真のような実が成っています。種の周りの軟らかい部分(胎座)はとても甘くて美味しいです。
種がびっしりと入っていますので、じょうずに食べ分けるのが難しく、甘みをしゃぶって種を吐き出す感じです。
アケビは栽培もされていますが、実をならすのはいろいろコツがあるそうです。
そういえば、私の妻の実家でもお義父さんがアケビを育てているのでした。いつかたわわに実ったら、家族で賞味できたらいいなと期待しています。

追伸:
野草には猛毒のものもあります。
近くの農家が栽培していて採取禁止の場所もあります。
よく調べたり、詳しい人に案内してもらいつつお楽しみください。

小さな芋のような「ムカゴ」小さな芋のような「ムカゴ」とろりと甘い「アケビ」とろりと甘い「アケビ」真面目に楽しく調査真面目に楽しく調査

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