2010年10月23日
トリーター:足立

流れ星の残像 その 1


~フジテレビ月9ドラマ「流れ星」放映中 新江ノ島水族館が主人公の勤務先という設定になっています~

ミズクラゲの水槽の前。クラゲには感情がないのかという会話の部分。

健吾「感情を持とうにも、脳がないですから。」
梨紗「のう?」
健吾「(自分の頭を指さしながら)脳みそ。」

そうです。クラゲには脳がありません。ついでにいうなら、心臓も、鰓もありません。あるのは、神経、筋肉、眼、口、胃袋、生殖腺・・・
ところで「脳」とは?神経がたくさん集まっている部分のことで、それが体の前部にあると「脳」と呼びます。クラゲには神経はありますから、自分の体を取り巻く環境を感じることはできます。でも、たくさん集まってはいませんし、そもそも体の「前」とか「後ろ」がありません。獲物をとらえるために高速で移動する必要がある動物ならば、神経を一部に集中させ、より多くの情報を瞬時に処理しながら進んでいく、その方向が「前」になるのでしょう。
クラゲの体のつくりは、のんびりと漂って生きる、あの生活に適合した形なのです。

おまけ

スーッと流れて消えてしまう流れ星に、3回も願いごとを唱えるのは至難の業ですが、私は、いいことに気がついてしまいました!
クラゲは漢字では「海月」とも書きます。海の月。「月」は地球を回る「衛星」!星だ!しかも、水槽の中の海月は、水流に乗って流れている!
なんと、ここにも「流れ星」!しかも、水槽の中の流れ星はなかなか消えません。
というわけで、どうぞみなさん、新江ノ島水族館に来て、「流れ海月」の水槽の前で、ゆったりとした気持ちで、存分に願いごとを唱えてください。

水海月(ミズクラゲ)水海月(ミズクラゲ)

クラゲファンタジーホール

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