2010年10月27日
トリーター:笠川

クラゲ界のおしゃれどころ


今回は、クラゲ界のおしゃれどころ、ハナガサクラゲをご紹介したいと思います。
このハナガサクラゲ、名前の通り、花笠音頭の花笠を連想させるとても美しいクラゲです。
普通、クラゲの触手は傘の下に伸びているのですが、ハナガサクラゲは傘の下だけでなく、傘の上にもちょんちょんと短い触手があります。それもきれいな黄緑色やピンク色の触手です。
しかし、きれいなものにはトゲがあるというように、刺されると痛いです。
動く姿も優雅で美しいのですが、残念なことに夜行性なため、昼間は海藻や岩などにくっついてじーっとしています。しかも、海だとやや深い所にいるため、海の上から見つけることはできません。

さて、このハナガサクラゲ、どうやって水族館へやってきているかといいますと・・・
実は漁師さんからもらっています。
江の島の漁師さん、源春丸の源さんという、いかにも漁師のおっちゃんといった威勢のいい漁師さんの刺し網漁の網にひっかかったものをもらいにいっています。
普段、刺し網漁では、魚やイセエビなどを獲っているのですが、網からはずすのが大変なクラゲをとってくれているということは、源さんの漁はあまり良くなかったのかもと思いながら、有り難くもらいにいっています。
そんな源さんの協力もあり、カラフルできれいなハナガサクラゲをみなさんにご紹介することができています。

10月から、月9ドラマの「流れ星」やアニメの「海月姫」など、いろんな角度からクラゲがピックアップされています。
みなさんもいろんな角度からクラゲの魅力に魅了されてみてはいかがですか。

ハナガサクラゲハナガサクラゲ

クラゲファンタジーホール

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