2010年10月27日
トリーター:足立

流れ星の残像 その 2


~フジテレビ 月9ドラマ「流れ星」放映中 新江ノ島水族館が主人公の勤務先という設定になっています~

川本家にて、川本夫妻と健吾と美奈子。
好きなダイビングスポットはどこかという話の中に、パラオのジェリーフィッシュレイクのことが出てきました。

健吾(だったかな?)
 「その湖のクラゲは刺さないんで、一緒に泳げるんですよ。」

クラゲが、“刺す”のは、基本的には餌をつかまえるため=生きていくため。
体の中の主に触手の部分(傘の縁から生えている細い糸状のもの)に、「刺胞(しほう)」という、小さな毒針がたくさんあり、それで刺します。
では、ジェリーフィッシュレイクのクラゲは、なぜ刺さないのに生きていけるのでしょう?
クラゲの中には、体の中に小さな植物が共生(共生藻といいます)している種類があります。その共生藻が光合成で作り出すものの一部を、クラゲがもらって利用しているのです。
ですから、そのタイプのクラゲは、共生藻の光合成のために、明るい場所を好みます。
タコクラゲやサカサクラゲもそのタイプのクラゲですが、刺すことをやめてしまうほど、完全に共生藻に依存しているのは、ジェリーフィッシュレイクの、一部のクラゲだけかもしれません。

バックナンバー
[ 流れ星の残像 その 1 ]

サカサクラゲサカサクラゲ

クラゲファンタジーホール

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