2011年08月31日
トリーター:杉村

ちょこっとリニューアル


先日、深海の標本展示コーナーをちょこっとリニューアルしました。
人気のチョウチンアンコウやシギウナギの展示はそのままに、新たに甲殻類の標本を追加しました。
今回、ユノハナガニやゴエモンコシオリエビの乾燥標本の作製に初トライし、公開できるようになりました。
他にもシンカイビバリガイなども一緒に展示しています。
乾燥標本は、水槽の中で見るよりも実物の大きさがはっきりわかるので、意外と迫力があります。

この標本展示には、8月11日のトリーター日誌「深海の天使」で紹介された「ベニオオウミグモ」を2体展示しています。大きさ 30cmを超える標本は、私の顔を優に超えています。
見た目はまさに某アニメの汎用人型兵器にでてくる○徒にそっくりで、縦に展示してある標本はその大きさと異様さがよく分かります。
こんな生物が海の中で動いているのかと想像すると、なんともゾッとします。
と同時に「見てみたい!!」と思ってしまうのは、私だけでしょうか?

他にも貴重なオハラエビ 8種の液浸標本も展示しています。
オハラエビの標本を 8種も展示している水族館は他にはなく、標本をよく観察するとその形や額角の歯の数(頭胸部のギザギザ)など違いがあることが分かります。
実は、標本などをじっくり観察してその違いから種類を同定しています。

これぞ深海魚!的な標本もありますので、ちょこっとリニューアルした標本展示コーナーで深海生物をじっくり観察してみてはどうですか?
お待ちしています!!

ベニオオウミグモ標本 (C)JAMSTECベニオオウミグモ標本 (C)JAMSTECオハラエビ標本 (C)JAMSTECオハラエビ標本 (C)JAMSTEC

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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