7月 30日に待望の「シェリル」の赤ちゃんが産まれました。
「シェリル」は今回が初産のため心配していましたが、無事に元気な赤ちゃんが誕生しました。
イルカは出産の前に体温が低下するといわれています。昨年「サワ」が産まれた時も、「ルイ」の体温は平熱より 1℃近く下がりました。
今回のシェリルも平熱が 36.4℃なのに対し、その日の体温は 35.8℃！
もう少し体温が下がったらいよいよ出産かな、と何人かのトリーターと話していました。
ところがその一時間後に尾びれが出始めました。
トリーターも出産前の準備にとりかかり、産まれた赤ちゃんが壁にぶつからないようにプールの 4隅に人を配置！！
アクリルガラス面には出産の瞬間をとらえるため撮影隊も準備していました。
尾柄まで出始めると「シェリル」も落ち着かなくなり、今か今かとトリーターもそわそわ。
12時からショーがありましたが、みんな出産の瞬間を見ようとギリギリまでプールに張り付いていました。
しかし、ショーの準備に入らなくてはならないため、必要最低限の人を残し、他のメンバーはショーの準備へ。
みんなが離れたのを見計らってかその後すぐ、11時49分、飼育下繁殖五世の赤ちゃんが産まれました！！
出産の瞬間を見逃しました・・・
あと 2、3分早ければ・・・

しかし、「シェリル」が赤ちゃんの呼吸を助けて一緒に泳いでいる姿を見て感動！！
今では授乳もしていて立派なお母さんになっています。
おじいちゃんの「パル」、ひいおばあちゃんの「ミュー」（「ミュー」は父親「アテネ」のおばあちゃんです）と同じブリーディングプールで元気に泳いでいます。
親子が安心できるように、しばらくの間少し離れた場所からのご見学となりますが、新しい命の誕生を、どうぞ暖かく見守ってください。

［ご報告］
8月 12日、「シェリル」の赤ちゃんが死亡いたしました。
あたたかく成長を見守ってくださったみなさまにお礼申しあけます。