2024年01月08日
トリーター:櫻木

「オガ」、「ココ」の故郷

12月中旬の話ではありますが、ゴマフアザラシの「オガ」、「ココ」の故郷、秋田県の男鹿市にある男鹿水族館GAOに行って参りました。
12月の秋田県、雪は想像しておりましたが、到着の前日から男鹿半島にまとまった雪が降り始めるという、なんともいえないタイミング。とは言え、雪の中での動物たちの姿を見たい想いもあったので、結果オーライということで。

「オガ」は何度かトリーター日誌にも載せたことがありますが、浜辺で衰弱していたところを男鹿水族館に保護され、後に“えのすい”に来た保護個体です。保護された当初の身体はがりがりでしたが、男鹿水族館のスタッフの懸命な対応のお陰で今の元気な「オガ」が居るのだと思っています。ちなみに愛称の「オガ」も男鹿が由来です。
「ココ」は、男鹿水族館では「ここ」でしたが、“えのすい”に来てから「ここ」が「ココ」になりました。ややこしくしましたが、ひらがながカタカナに変わっただけです。「ココ」の親も元気に生活しており、その親や弟妹を見ると体の模様のパターンや白黒の割合も「ココ」そっくりでした。遺伝するものなのでしょうね。

雪の中を歩き回る姿には、寒さを感じているようすは微塵もなく、活き活きとしているように見えました。人間には少し過酷な環境だと思いましたが、寒い地域で生活している動物にはより自然を感じてもらえる良い環境なのでしょう。
“えのすい”には“えのすい”の良さもありますが、雪の中のアザラシの姿もいつか見られるようにできたら良いなと、夢がまた一つ増えました。

ペンギン・アザラシ

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