2007年08月16日
トリーター:北田

[深海生物小説 5] 深海、心、重ねて・・・

人の動きが深海生物に見える時。
1:「夏の湘南の海」に「深海底のキタクシノハクモヒトデ」を重ねて・・・
深海コーナーで魚名板には載っていないものの、ビクニンの稚魚・アゴゲンゲの水槽にて展示中。
すんでいた富山湾海底では 1匹・ 2匹ポツポツといるのではなく、何百・何千と数え切れないほどものすごい数。数え切れないといったが以前、映像で見られるキタクシノハクモヒトデの数を数えたことがある。夢の中にも出てきたくらいだ。

2:「冬の駅の待合室」に「ユノハナガニ」を重ねて・・・
冬、駅で電車を待っていると、ホームに人は少なく待合室で暖をとっている方が多く集まっている。外は寒く、暖かいところに集中して集まる姿、ユノハナガニだ。

3:「ス○イダ―マン」に「シンカイヒバリガイ」を重ねて・・・
シンカイヒバリガイは“足糸”という糸のようなものを出し、岩などにくっつく。
水槽の中では 90°の壁もよじ登って行く。思った以上に動くのもいる。

4:「すごく背中がムズムズする」に「コシオリエビ」を重ねて・・・
甲羅の下の小さい脚で、身体を器用にクリーニングする。この動作は背中をかゆがっているように見える。

5:「鉄の鎧を装備した勇者」に「ウロコフネタマガイ」を重ねて・・・
防御力が上がった。

このような場面に出会ったとき、きっと思い出すことでしょう。

バックナンバー
[ 深海生物小説 ZERO ]
[ 深海生物小説 1 ]
[ 深海生物小説 2 ]
[ 深海生物小説 3 ]
[ 深海生物小説 4 ]
[ 深海生物小説 4- 2 ]

キタクシノハクモヒトデ (C)JAMSTECキタクシノハクモヒトデ (C)JAMSTEC

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

RSS