2008年08月17日
トリーター:北田

深海生物展通信第 50号

V-TECエンジンを轟かせ、早朝の峠を下る私。
決して無茶な走りをしに来たわけではない。毎年夏恒例の昆虫採集に来たのだ。
白く輝く私のスポーツカーには、虫採り網と虫かごが入っている。
神奈川県某所、一本のクヌギで 3種 5匹のクワガタを見つけた。
何歳になってもやめられない昆虫採集。
このような経験はみなさんも一度はあるはず。

深海生物展通信第 50号はそんなクワガタのお話。
しかし、ここで話すからにはもちろんきょうも深海がメインである。

実は、足立さんが鹿児島調査から持ち帰ってきたのは、海のクワガタだったのです。
その名も「ウミクワガタ」。
オスは大きなアゴを持ち昆虫のクワガタそっくりですが、ダンゴムシやダイオウグソクムシと同じ等脚目のなかま。
浅場から深海までこのウミクワガタのなかまはいるそうですが、私は見たのが初めてでした。
鹿児島海底の泥を探り現れたウミクワガタ。
彼の大きさは2mmほど。
こんな小さな生き物を深海コーナーで展示するのはとても厳しいので、今回はなぎさの体験学習館 2階にて拡大してみることができます(横には私のミヤマクワガタもいます)。

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ウミクワガタのなかまのオス (C)JAMSTECウミクワガタのなかまのオス (C)JAMSTECミヤマクワガタのオスミヤマクワガタのオス

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