2010年11月03日
トリーター:足立

流れ星の残像 その 3


~フジテレビ 月9ドラマ「流れ星」放映中 新江ノ島水族館が主人公の勤務先という設定になっています~

水族館のすぐ前の海岸。第一話で、健吾と梨沙が再会した場所に、健吾がひとり座って、星を見ている。「やっぱりここにいるんだ。」といいながら、現われた梨沙。健吾に缶ビール(?)を渡して隣に横に座る。

梨沙「流れ星に願いごと?流れ星は消えちゃうんでしょ。クラゲと一緒だね・・・。」

骨もなく、やわらかくて、透明、そして、流されて生き、最後は溶けて消えてしまう・・・。頼りなく、かよわいものの代名詞のようにも思われているクラゲ。
確かにそのような一面もありますが、実は、それとは逆の一面も持っているのです。

あの、ふわふわと漂っているクラゲは、いつかは一生を終え、溶けて消えてしまいますが、生きている間は、傘に穴があいたり、足が切れたりしても治ってしまう、驚くほどの再生力を持っています。
さらにすごいのは、あまり知られてはいませんが、クラゲが浮遊生活をしていない時です。ポリプという、小さなイソギンチャクのような形をしており、海底で付着生活をしています。環境さえよければ、分裂したりしながら、どんどん自分のクローンを増やして、生息場所を広げてゆきます。同じ遺伝子を持つものと考えれば、寿命は半永久的といえます。

環境の変化が訪れると、ポリプは変身して、お馴染みの浮遊生活型となり、さらに生息場所を拡大すべく、フワフワと漂うのです。
ベニクラゲに関しては、溶けかけて底に沈んだクラゲの組織からポリプが形成されるという、若返りの事実が知られています←これはスゴすぎ!!

儚なくも逞しき生きもの。それがクラゲかなあと思うのです。
「流れ星」はこれからどんな展開になるのでしょう。儚く美しく、でも逞しく、ぽっっと温かい元気をもらえる物語が綴られていくことを期待しています。

バックナンバー
[ 流れ星の残像 その 1 ]
[ 流れ星の残像 その 2 ]

ミズクラゲのポリプミズクラゲのポリプ

クラゲファンタジーホール

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