2013年07月18日
トリーター:鈴木

アシカ入門 3

~アシカの潜水能力は?~

こんにちは、鈴木です。
アシカ入門を始めたものの、脱線してばかりで中々進まず・・。
それはなぜか?
私がアシカのことをよく知らないこと、参考文献があまり見つからないということetc・・・です。
えー、つまり私の怠慢です・・。
すみません、頑張ります。

では気を取り直して本題です!
今回はアシカの仲間がどのくらい深く、長く潜れるか?について書いていきます。

と、張りきって始めてみましたが、実はアシカの潜水記録のデータってあまりないんです・・。(力不足ですみません・・)
というのも、そもそもアシカはクジラのように長く潜る生き物では無く、餌を探す際には 2分以内の潜水がほとんどで、5分以上の潜水は稀なんだそうです。
確かに、あまり長く深く潜るイメージはアシカにはありませんよね。
今まで調べられた記録としては、(水族館でも多く飼育される)カリフォルニアアシカでは、約 300m~ 10分くらい潜ることができるようです。
他には、ニュージーランドアシカという種類では 460m~ 12分という記録があるそうで、おそらく現在までに調べられた記録としては最高記録ではないかといわれています。
すみません、この位しか分かりませんでした・・。

ちなみに、みなさんがよくアシカと間違えやすいアザラシの仲間では、長く深く潜る種類が多いようで、平均 3~ 20分くらい潜るそうです。
なんと、中には 1000mm~ 60分以上潜ることができる種類もいるそうです。(データもアシカより多そうです)
確かにアザラシは水底でじっとしているイメージがあり、長く潜れそうですが・・。
アザラシについては(いつか?)書くつもりなのでこの位にしておきますね。

アシカたちが、深く潜れる秘密としては、イルカ・クジラのメカニズムと似ていて、血液を重要な器官にだけ送り酸素の消費を節約することや、ヒトに比べ体重当たりの血液量が多く、また酸素を運搬する血液中のヘモグロビンや筋肉中に酸素を貯蔵するミオグロビンといった物質の濃度がヒトの何倍もあり、酸素を大量に血液中と筋肉中に蓄えておくことができる。
といったことがあるようです。

以上です。
ちょっと最後は説明っぽくなってしまいましたが、以前書いた「イルカ・クジラ入門 5~イルカ・クジラはどのくらい潜る?~」も一緒に見ていただくとより理解が深まるかと思います。
こんな風に、アシカ入門も微速ながらイルカ入門に追いつけるよう進めて行きます。
イルカ・クジラ入門と同じようなテーマを取り上げて行きますので、クジラ(イルカ)とアシカの能力や体の機能などを比べながら読んでいただけたら嬉しいです。
クジラ(イルカ)とアシカ、同じ海生哺乳類で、同じ水族館の人気者。
取り巻く環境は似ていても、もちろん違った生き物です。ぜひ、見た目だけでない両者の違いを発見してみてくださいね!

これからもよろしくお願いいたします(^_^)/

イルカショースタジアム

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