2018年01月03日
トリーター:鈴木

トラザメの赤ちゃんと卵の展示始めました

トラザメの赤ちゃんトラザメの赤ちゃん

こんにちは、鈴木です。

ちょっと遅いですが、みなさま明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、昨年末からトラザメの赤ちゃんと卵の展示がスタートしました。
以前からトラザメは飼育展示しておりましたが、一昨年の 12月頃よりバックヤードで飼育するトラザメが安定して産卵するようになり、卵の成長も順調に進みこのたびの展示に至りました。


トラザメの卵

サメにはさまざまな繁殖方法がありますが、トラザメは卵を産むタイプで、つる状の付着糸を岩や海藻などに巻きつけて産卵します。
サメの繁殖方法などについては島津トリーターの日誌 [2009/ 02/ 17 サメの繁殖方法] や、隠れサメ博士の加登岡トリーターの日誌 [2012/ 02/ 06 Heterodontus japonicus] 、[2013/ 01/ 06 蛇鮫] などに詳しく書かれているのでぜひご参照ください。

ふ化までの日数は水温によって異なり、現在の飼育水温(約 13℃)では 10か月ほど度でふ化します。(水温が高くなればふ化は早まります)生まれたばかりの赤ちゃんは 8cmほどです。
バックヤードでは次の卵たちがどんどん成長していますので、これからもたくさんの赤ちゃんが誕生すると思います。


バックヤードの卵

現在タッチプールではトラザメに触ることができますが、いつかこの赤ちゃんが大きくなって、“えのすい”生まれ、“えのすい”育ちのトラザメを触っていただけるようになれたらいいなと密かに思っております。

展示は、トラザメの赤ちゃんと、卵の成長のようすが分かるようになっています。
ぜひみなさん、生まれたばかりのかわいいらしいトラザメの赤ちゃんと一生懸命に卵の中で成長する赤ちゃんの姿を見に来てくださいね!

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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