相模湾ゾーン

世界に誇る相模湾

相模の海を知ることは世界の海を知ること。
暖流と寒流がぶつかる外洋の近くにあり、深海、岩場から砂浜、干潟までさまざまな生態環境を持つ相模湾は世界に類を見ない多様な生物の宝庫です。

地球が創り出した世界にも類をみないほどさまざまな環境がわたしたちのすぐ目の前に広がっています。
そこに生息する多様な生物たち。
そのひとつひとつの命の尊さをいつまでも大切にし、伝え続けることが“えのすい”の使命です。

季節来遊魚水槽、海流マップ

季節来遊魚水槽と海流マップ

相模湾は水深が非常に深いため、湾内にはいくつかの水が層状に入り込んでいます。
湾を構成する主要な水は3つあります。
浅いところは「黒潮(暖流)」の影響を強く受けています。
水深約250m~1,000m付近には、「親潮(寒流)」を起源とする中層水があります。
それよりさらに深いところには、「深層水」が循環していると考えられています。
相模湾には一年中見られる温帯系の魚の他に、南北からの海流に乗ってやってくる熱帯系、冷水系の魚などが、季節や海況によって現われます。

岩礁水槽

岩礁水槽

ゆらめく海藻の森、そこにひそむ者のけはいを感じるでしょう。
海の植物である海藻は、海のうねりで体をゆらしながら、海中のミネラルを吸収し、太陽のエネルギーで成長します。
この森には、海藻をすみ家とする者や、卵を産みにくる者、海藻を食べる者、そしてそれらの生物を食べようと狙いにくる者など、さまざまな生き物たちの命が息づいているのです。

川魚のジャンプ水槽

川魚のジャンプ水槽

相模湾の豊かさは、相模川に代表される多くの川によっても守られてきました。
森、川、海はつながっていて、そこにくらす多くの命を支えあっています。
川でくらす魚は、産卵場所や餌を求めて川を移動するほか、水流や水位、水温などの微妙な変化を感じ取り、よりくらしやすい環境を求めて川を遡ったり、下ったりする移動を繰り返しています。
この水槽は、相模川でみられる魚たちの命の躍動する姿を再現しました。

海岸水槽

海岸水槽

実際に相模湾に存在する「干潟」「アマモ場」「逗子沖サンゴ」「漁港」の環境を再現しました。
相模湾のどの地点を再現しているのかがすぐにわかる地図と写真が加わりました。

相模湾キッズ水槽

相模湾キッズ水槽

自ら興味をもって楽しく観察できるよう一部に開閉式の覗き窓を設置した、えのすい初のキッズ向け展示水槽。小さな生き物たちをじっくり観察してください。

相模湾の潜水調査

江の島の海中

えのすいトリーターが海に潜り、相模湾調査の記録映像を公開しています。
新江ノ島水族館では2018年4月より、江の島を拠点に生物や環境保全のための調査をおこなっています。

魚の食卓

魚の食卓

マイワシの餌って何?魚たちが食べている餌の正体を拡大してご紹介します。

沿岸水槽

沿岸水槽

相模湾沿岸の深さに合わせ、そこにくらす多様な生物を紹介します。スロープに合わせてだんだん深くなっていく展示水槽は、リアルな相模湾を体感していただけます。

シラスサイエンス

シラスサイエンス

湘南・江の島の特産品でもある「シラス」の生体の常設展示をおこない、累代繁殖にも成功した「世界初!シラス展示への挑戦」。
とても身近な生き物ながらも、シラスの時期の生態については分からないことが多い生き物です。

シラス

常設展示を行いながら、飼育・研究して分かったことを詳しく解説しています。“えのすい”でしか見られない、生まれたばかりのシラスから、食卓に上るシラスまでの成長過程をぜひご覧ください。

相模湾大水槽

相模湾大水槽

館内の水槽では最大規模となる「相模湾大水槽」は、できる限り自然のままの環境に近づけるように2つの造波装置を設置し、絶えず波を発生させています。
岩場にぶつかる波の音を聞きながら、波の下で雄大に泳ぐ魚たちの生態や水深に応じて魚たちの種類が変わっていくようす、相模湾の岩礁や沖のようすを目の前で観察することができます。

マイワシの群れ

相模湾は国内でも有数のイワシの漁場として知られていますが、その生態は普段見ることができません。そんな海の中を再現し、銀色に輝きながら、うねり泳ぐ約8,000匹のマイワシの大群は最大の見所となっています。

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